2. 木取り
木の命を、最大限に活かすために。
1本の丸太から挽かれた製材を、使う部分に合わせた寸法に切り分ける作業。なんてことない作業に思えますが、自然から伐採された木には人間と同じように個性があります。まっすぐで素直ものもあれば、反り返っているもの、癖の強いものもあります。また、色白な木もあれば、節や斑点などが多いもの、赤味が強かったり、青白かったりと表情も様々です。そんな木々の1本1本の特徴を見極めながら、その部位に相応しい材料を選別する。選別といっても、良いところだけを使う訳ではなく、短くても良い部分、細くても良い部分、隠れるので見栄えは良くなくても、しっかりとした材料が必要な部分に使えるように、必要な寸法に揃える。こうした、限りある資源を無駄なく使う工夫をしながら、製品としての出来上がりを想像し、寸法取りをして、材料を平滑に仕上げます。